人間マニュアル・目次





    1 宗教の多面性と仏教

    2 仏教は万物の理を示す

    3 万物の普遍な状態・三相

    4 執着の威力

    5 実践する段階・三学

    6 人は何に執着するのか・五蘊

    7 自然に洞察する

    8 理論で洞察する

    9 世界から解脱する 1

     世界から解脱する  2




祝辞



 仏教復興会の設立者であるプン・チョンプラスートさんが、私のトゥラーカーリカタム・シリーズ一の講義第一巻の、不要な部分を削除縮小してコンパクトにまとめ、お寺の言葉に慣れていない人のためにお寺の言葉、特にパーリ語を、本書にあるような庶民の言葉に変え、時間のない人に布教するために有志の方々が資金を出し合って仏教復興会の名で印刷しました。営利のための販売はせず、タンマを私が広く説いているように普及させる一助にするために配布します。この善意と行動を熟慮し、これらのみなさんの行動を随喜させていただきます。

 本書が階梯の初めの一段になることを強く希望します。あるいは詳しく学習する最初の一冊なら、私がいろんな場所で説いた他の高度なタンマを学習するのに、確実に便利です。


プッタタート比丘
1958年1月2日


    人間それともヒト

 人間になるも可なり

 輝く羽根をもつ孔雀のように高い心があれば

 低俗な理解

 それも可なり

 しかし人だけなら 生まれた意味がない


 清潔な心 明るい心 静かな心

 すべてがあれば人間と呼ぼう

 つねに正しい言葉と正しい行動

 昼も夜も喜悦に満ちて 喜ばしいかぎり


 汚いこころ 闇 そして焦燥

 それがある人を妖怪と呼ぼう

 誤った言葉と誤った行動

 すべてにルーズで 自ら破滅をまねく


 考えてみなさい

 そこまで落ちたくない人は急いで心を高め

 急いでたゆまず努力すれば 

 体が死ぬ前に心を高めることができる

 それでこそ生まれた意味がある

 ぐずぐずしていてはならない




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